頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板とは首の背骨(頚椎)の骨と骨の間にあるゴムのような組織です。椎間板があることで背骨にかかる重力の負担を吸収し、和らげています。しかしその吸収に耐えられなくなると、椎間板が飛び出たようになり神経を圧迫する原因となることがあります。

この椎間板ヘルニアは腰でみられることが多く、頸椎ではあまり見られません。これは頸椎の椎間板が構造上ヘルニアになりにくいように出来ているからです。しかし非常に重い物を持つ作業の多い人や、飛び込み選手などの首に負担のかかりやすい人に首での椎間板ヘルニアがみられることがあります。


■原因
椎間板ヘルニアは、椎間板に大きな力が加わったことで起こりやすくなります。首は元々「前彎」といって、前側に大きくカーブしています。これがストレートになってくると頭の重さが椎間板に垂直にかかるようになり、椎間板への負担は大きくなります。
頸椎の構造上、頸椎の椎間板は比較的しっかりと固定されているため、大きな力が加わらないと頸椎ヘルニアを起こすことは少ないようです。水泳の飛び込み選手のように首に大きな負担がかかることや、交通事故で首に大きな力が加わったときに起こることがあります。もちろんまったく衝撃が加わったことがなくても起こります。頚椎のカーブが減少するような姿勢を長期間とっていることもリスクになります。


■頸椎椎間板ヘルニアの特徴
・腕や手に痛み、痺れが起こる。痺れはビリビリ感じることが多い。
・腕や手に脱力感が起こる。ひどいときには持っているモノを落としてしまう。
・首を後ろに曲げると痺れが悪化する。
・咳やくしゃみで痺れが悪化することがある。

腕に痺れがなくてもMRIなどでヘルニアを指摘されることもあるかもしれません。ただし、それはMRIの画像上ヘルニアがあるというだけで、症状の原因とは関係ないことも多く見られます。またヘルニアが画像所献上にみられてもまったく症状なく生活を送っている人は多くいます。椎間板が飛び出した状態でもまったく問題なく日常を送ることはできます。

飛び出した椎間板を元に戻すことはできなくても、痛みしびれのない状態を作り出すことが重要であると考えています。

従って、MRIなどの画像だけで判断するのではなく、様々な角度から症状の原因を探ることが必要です。

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